おがわクリニック

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高尿酸血症

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高尿酸血症

高尿酸血症とは、血液中の尿酸の濃度が正常値よりも高くなっている状態です。尿酸は、細胞の代謝産物であるプリン体が分解されてできる物質で、通常は尿として排泄されます。しかし、プリン体の摂取量が多かったり、尿酸の生成量が増えたり、尿酸の排泄量が減ったりすると、血液中に尿酸が溜まってしまいます。これが高尿酸血症の原因です。

症状

高尿酸血症の症状として最も有名なものは、痛風です。痛風とは、関節や軟部組織に尿酸の結晶が沈着して炎症を起こすことで、激しい痛みや腫れを引き起こす病気です。特に足の親指の付け根や足首などに発作的に起こります。痛風発作は数日間から数週間持続することもあります。また、高尿酸血症は尿路結石や腎機能障害などの合併症を引き起こす可能性もあります。

診断

高尿酸血症の診断は、主に血液検査で行われます。血液中の尿酸値を測定することで、高尿酸血症かどうかを判断します。一般的に、男性では7.0mg/dL以上、女性では6.0mg/dL以上が高尿酸血症と診断されます。また、関節液検査やX線検査などで、関節内に尿酸結晶が存在するかどうかを確認することもあります。

治療

高尿酸血症の治療は、食事療法と薬物療法が主な方法です。

食事療法では、プリン体の多い食品やアルコール類を控えることが重要です。また、水分摂取量を増やして尿酸の排泄を促すことも必要です。
薬物療法では、尿酸の生成を抑える尿酸合成酵素阻害剤(アロプリノールなど)や、尿酸の排泄を促す尿酸排泄促進剤(ベンズブロマロンなど)が用いられます。痛風の発作が起きた場合は、炎症を抑える非ステロイド性抗炎症薬(ロキソプロフェンなど)やステロイド剤(プレドニゾロンなど)が用いられます。尿路結石がある場合は、経皮的腎結石破砕術や体外衝撃波結石破砕術などの手術が必要になることもあります。

高尿酸血症は、放置すると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。当院では、高尿酸血症の診断と治療に対応しております。高尿酸血症の予防や管理に関心のある方は、ぜひご相談ください。